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健全なブログ

大学院を退学します(予定)

タイトルの通りです。
いわゆる退学エントリと言うやつです。
退学を検討するに当たってネット上の退学エントリを参考したので、自分も投稿したいと思います。

 

概要

  • 現在M1だが、今年度末で大学院を退学する予定。
  • 退学理由は研究分野とのミスマッチと、今後の研究室生活に不安を覚えたため。
  • 大学院をやめたあと、別の大学院に再入学する。仮面浪人をしていたわけではない。
  • 研究室にはもう通っていない。今月末関東に引っ越す予定。
  • この記事は読者に退学や休学を勧めるものではない。(めっちゃ重要)

経緯

自分はもともと博士まで進学するつもりでいたが、去年の年末くらいから「就職した方がいいのでは…?」という気持ちがわいてきた。
なぜこのような考えに至ったのか正確にはわかっていないが、少なくとも昔ほど研究に情熱がないことは理解した。
そしてちょうどM1になる研究でやっていた実験を「あと二年じゃ結果が出ないから」という理由でやめ、他の研究をやるように言われた。
いろいろ思い付いたものを提案したものの、ろくなアイディアがだせず、提示された実験もそこまで面白さを感じなかったので「この研究室に熱意も能力もないままあと2年やっていけるのか」という思いが大きくなってきた。

また、研究室が想像以上に(自分にとって)厳しく、過去にやめていった先輩のことや自分が研究室で一年やらかして来たことを考えると、遅かれ早かれ心が折れる未来が見えたので、やめる決意をある程度固めた。
選択肢として、大学院やめてそのまま就職すると言う手もあったが、物理を諦めきれないので別の大学院に入り直すことにした。

 

なぜ就職ではなく再入学なのか?

一番大きな理由は、物理学を諦めきれないことだと思う。
初めて掲げた大きな夢を、こんな中途半端なところで終わらせることにものすごく恐怖を感じた。もしくは、見栄。

あとは、ちゃんと冷静になって考えて「そういえばこの分野の研究がやりたかったんだな」とか考えてた分野にいい感じの研究室があった、というのも理由だ。
正直、あと最低でも2年研究をやれるのか、と聞かれても自信を持って「イエス」と言えない。
もしこれで駄目だったらきっぱり諦められる、というずるい考えもある。

僕はどうすればよかったのか?

勉強と研究は違う。それをもっと早い段階で理解しておくべきだった。
もちろんいろんな先輩からそういうことは聞いてはいたものの、「そういうもんなのか」と聞き流していた。
気持ちだけで研究はできないし、自分が将来的にどのような選択肢を取るのか、あらゆる可能性について吟味しておくべきだった。

学部での日々と大学院での日々は明らかに違う。
みんななんとなく「大学院は学部生活の延長」と考えて進学していると思うが、実際は全然違う。
学部までは先の偉人たちが作り上げた物理という学問体系を『消費』するだけだったのに対し、大学院でやることは『生産』である。
この『生産』の大変さ、正確さ、それにかける力や時間、情熱がどれほどのものなのかちゃんと知っておくべきだった。

 

まとめ

ここにかいてあることが理由のすべてではないが、まあ大事なところは押さえていると思う。

自分はたまたま留年も浪人もせずストレートでこれたから年数的なロスはあまりないが、学費も無料じゃないし、もし就活をしようと思っても既卒扱いになる。
もしいい研究室が見つかってなかったら新卒カードを切れず、就活で大苦戦していたことだろう。 退学はそんな簡単にしていい決断ではないし、こうなる前にちゃんと「大学院に行く」ということをちゃんと考えるべきだった。
少なくとも何となくで行っていい場所ではない*1

ただ個人的には「何者でもない期間」を得られたのはよかったと思っている。プログラムの勉強も本腰いれてやり始めてるし、やりたいことを後悔ないように思いきりやれる。
きっとこの先長い休みはないので、こういう時期にしかできないことをしっかりやりたい。

繰り返すようだが、この記事は読者に休学や退学を勧めるものではない。

一人でも進路選択を後悔する人が減りますように。

*1:何となく行って研究もどきをして卒業する人は一杯いるけど、僕の所属していた研究室はそれを許さない健全な研究室だった